式内 阿良須神社(京都府福知山市大江町北有路)
Contents
概 要
社号 式内社 丹後国加佐郡 阿良須神社
読み: 古 アラス、現 あらす
所在地 京都府福知山市大江町北有路高畑461
旧地名 丹後国加佐郡
御祭神
神吾田津姫命(かんあたつひめ)=木花開耶姫(このはなさくやひめ)
社格等
古代社格制度『延喜式神名帳』
山陰道:560座 大37座(その内 月次新嘗1座)・小523座 大37座(就中一座月次新嘗)小523座
丹後国(タンゴ):65座(大7座・小58座)
加佐郡(カサ):11座(大1座・小10座)
式内社
近代社格制度 旧村社
創建 創祀年代は不詳
境内摂社(祭神)
稲荷神社、金比羅神社
若宮神社、請道弘神社、秋葉神社
阿良須神社論社
阿良須神社 京都府福知山市大江町北有路高畑461
阿良須神社 京都府舞鶴市小倉13
一口メモ
国道175号線(旧宮津街道)ぶち大雲橋北交差点から南に入ったすぐに鎮座する。大江町内では唯一の式内社。
歴史・由緒等
式内社・阿良須神社の有力な論社。
論社二社
阿良須神社「神吾田津姫」京都府福知山市大江町北有路高畑461
阿良須神社「豊受大神 配 邇邇藝命、天兒屋根命、天太玉命」京都府舞鶴市小倉字フル宮13
阿良須神社は町内唯一の式内社である。(丹後風土記残欠)には、天火明命(海人族の祖神)が飢えてこの地に来たとき、この土地の神に助けられ、この土神に蟻道彦大食持命という称号を与えたとのべられている。尚、この地にある神祠が蟻巣と言われ、転訛して阿良須なったと記されている。
祭神は、神吾田津媛命であるが、別名木花咲耶媛の名の方が有名である。この神は、日本神話によると、邇々杵尊が高千穂峰に天下ったとき、最初に出会った絶世の美人で山の神を代表する大山祇神の娘である。のち邇々杵尊の妃となり、火照命や火遠理命を生んだ女神である。(丹後国式内社取調書)には、阿良須神社は(安産の神)と記され、古来(子宝・安産・女性の守護神)として崇敬されている。-「社頭掲示板」-
-参考「丹後の地名地理・歴史資料集」さんより-
京都府福知山市大江町は鬼伝説の本家本元。酒呑童子伝説をはじめ3つの鬼伝説が残ります。
境内・社叢
鳥居
社頭掲示板
参道 拝殿
本殿覆屋
若宮神社、請道弘神社、秋葉神社 稲荷神社、金比羅神社
例祭日
地名・地誌
北有路(きたありじ)
北有路は由良川流域の左岸に位置し、福知山市大江町の中央部。河守町方面より東流してきた由良川が、北方に流路を変える蛇行部一帯に発達した集落で河道に沿って湾曲する河守街道(国道175)に沿う。矢部山(309m)東南麓で西は上野村、東は三河村に接し、南は川を隔てて南有路村に対する。自治会は1~4区に分かれる。
由良川と国道は当地で大きく湾曲、その湾曲部に由良川流域最大の大雲橋が架かり、対岸の南有路とを結んでいる。
また元田池・五ケ市池・尾後池・井ノ奥池・太良池・深田池などの中小湖沼が多い。
古代の有道(ありじ)郷の北部に比定される。
この付近の由良川ではかつて鮭漁が盛んで、江戸時代北有路・南有路・二箇の三村はその中心であったという。藩の許可を得た三村は一年交代で鮭漁を行い、運上として毎年六〇〇匹(のちに金納)を藩へ納めたという(旧語集)。漁獲の方法は川の流れを簗でさえぎり、八つ縄とよばれる網で鮭を受ける。簗の途中に番小屋を二ヵ所つくり、八つ縄番人が四-六人ぐらいずつ昼夜交代で勤めたという(「有路船役文書」平野家文書)。
地図
交通アクセス・周辺情報
参 考
「丹後の地名地理・歴史資料集」さん、「神社探訪」さん、『延喜式の調査』さん
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